投資に必要なものとは?
- 2017/12/24
- 21:45

最近、インデックス投資ブロガーである水瀬ケンイチさんが書いたお金は寝かせて増やしなさいを読みました。
インデックス投資の始め方から出口戦略まで書かれてた、実践的な投資本です。
インデックス投資について書かれた書籍の中では、1,2を争う良書だと思います。
おすすめなので、まだ未読の人はぜひ手に取ってみてください。
そのお金は寝かせて増やしなさいの中で、心に残ったフレーズがありました。
「インデックス投資の本質部分が腹に落ちていないと、人は少しの損失であわてふためき、怖くなってすぐに売ってしまい、結局はインデックス投資を継続できなくなってしまうことを、リーマン・ショックの時に嫌というほど実感しました。」
投資の本質を突いた的確な指摘だと思います。
今回はこの話を掘り下げていこうと思います。
本質部分の腹落ち
水瀬さんは、投資の本質部分が腹に落ちていないと投資を継続できなくなってしまう、と述べています。
私もそのとおりだと思います。
リーマン・ショック前、ブログの相互リンクは100を超えていましたが、アベノミクス直前には30を切っていました。
私はバリュー投資家なので、数多くのバリュー投資のブログと相互リンクをしていましたが、その70%はリーマン・ショックを乗り越えられず脱落してしまいました。
バリュー投資の絶対的な教義は「割安な株を買え!」です。
リーマン・ショックからアベノミクスまでの間、市場には割安な株がゴロゴロありました。
バリュー投資家なら、家を売ってでも株を買え、的な状況です。
にもかかわらず、ほとんどのバリュー投資家は投資を継続できず、退場してしまったのです。
あれから10年、リーマン・ショックをしぶとく生き残ったバリュー投資家の過半は億り人になっています。
バリュー投資は正しかったのです。
正しいことをしていたのに、それを信じることができなかった、続けることができなかった。
脱落した人は、バリュー投資の本質が理解できていなかったのではないかと思います。
そして、本質を理解していた人とそうでない人、投資は両者の人生に大きな差をもたらすことになりました。
期待リターンはプラスなのか?
投資を続けるには、投資の本質部分の理解が必要です。
では、投資の本質部分とは何を指すのでしょうか?
水瀬さんは書籍でいろいろ説明していますが、要約するとこの一言に集約されると思います。
期待リターンはプラスなのか?
インデックス投資であれバリュー投資であれ、
・期待リターンはプラスであるのか?
・期待リターンがプラスである理由は何なのか?
これをきちんと理解していれば、困難に直面しても投資を継続することができるでしょう。
最近はビットコインへの投資が流行っていますが、ビットコインの期待リターンはプラスなのでしょうか?
私は、ビットコイン自体には収益を生む力はないので価値はないと考えてます。
こういったものの期待リターンがプラスになるのかは、大いに疑問があると考えています。
投資に必要なものとは?
投資はなかなかにやっかいなもので、人が感情のままに投資を行うと損をするようにできています。
なので投資で失敗する人は多い。
投資で成功するには、感情とは逆の行動をする必要がある。
感情と逆のことを行うには、投資の本質部分を真に理解しておく必要があります。
もっと言うと、自分が行っている投資は期待リターンがプラスであるか。
投資で成功するには、この腹落ちが必要不可欠です。
アベノミクス以降、株式市場は堅調で投資家はぬるま湯に浸かった状態が続いています。
安易に投資は儲かると思っている人もいるでしょう。
しかし、投資はそんなに優しいものではなく、時に大きな嵐をもたらします。
嵐にも耐えられる備えをしているのか?
その答えを求められる日が、1日1日近づいていることを私たちは忘れてはなりません。
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