全面改訂 超簡単 お金の運用術
著者:山崎 元
出版社: 朝日新聞出版
価格:¥798
オススメ度:★★(最高は★★★)インデックス投資を啓蒙している投資評論家である山崎氏の著書
前著
超簡単 お金の運用術
の全面改訂版である。
全面改訂とあるが、内容はかなり洗練され余分なものが削除されすっきりした印象を持つ。
それだけに投資(特にインデックス投資)の
基礎的な知識は持っていることを前提に書かれているようで、
難易度はまあまあ高くなっている。投資に関する知識があまりない人は、基礎的なインデックス投資の本を読むか、改訂前の前著を読んでからの方が理解しやすいと思う。
内容としては、
リスク資産は1年で最大1/3の損失が出るものと考え、耐えることができる損失額から逆算した金額をリスク資産へ投資する。
残りは、無リスク資産である個人向け国債やMRFに投資をする、というもの。
シンプルな投資法であるが、さらにシンプルなのはリスク資産の投資対象を日本株と先進国株に半分ずつ、としていること。
例えば資産を1000万円持っていて、許容損失額が100万円なら、
日本株式:150万円
先進国株式:150万円
無リスク資産:700万円
というアセットアロケーションになる。
前半はインデックス投資の本であるが、後半の
10個のレクチャーが面白くアクティブ投資家でも楽しめる1冊となっているのが面白い。
【レッスン1】経済循環と資産運用で、経済には
1.低迷
2.回復
3.ブーム(好況)
4.バブル
5.バブル崩壊の循環があって、
現在は2の回復期であるという。
回復期であれば、この後にブームとバブルが控えているので、絶好の投資チャンスであるように思うが、
こうした経済循環を読んで投資をするのはいけないようだ。
そこまで経済を読めるのに、なぜそういう結論になるのか理解できないのだが、とにかく
自分の決めたアセットアロケーションを守れ!ということである。
カン・チュンドさんの本でも、
リーマンショック後の株式は割安で「千載一遇のチャンス」とまで言っているのに、じゃあ株式を大量買いするのかというとそういうことしない。
割安なのになぜ買わないのか不思議でならないが、それがインデックス投資家の思考法
バリュー投資家がインデックス投資家を理解することは難しい。とはいえ、なかなか楽しめた1冊でした。
経済循環の「今は回復期」という話も、もっともだと思えました。
インデックス投資以外の内容が豊富なので、
インデックス投資初心者からステップアップしたいと思っている人にはオススメの1冊
評価は★★(星2つ)としたい。
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