レラティブ・ストレングス投資(その3)
- 2014/08/14
- 16:00
その1、その2でレラティブ・ストレングス投資(RS投資)を見てきましたが、今回は最終回です。
今まで見てきたように、単純なBUY&HOLDより明らか投資成績は良さそうです。
でも、この投資にデメリットはないのでしょうか?
今回はデメリットを検証していきましょう。
【1つ目】 税金
RS投資は頻繁とは言えないまでも、それなりに売買をする投資法です。
売却時に利益があると税金を取られる。
税金でパフォーマンスを棄損されることは間違いありません。
その2で示した運用成績のグラフですが、実は税金は考慮していません。
税金を考慮した運用成績のグラフにしたかったのですが、複雑になってしまい断念しました。
誰かexcelマスターの方お願いします。
ただ、グラフにする前の運用成績表を見る限り、
税金を取られてもRS投資の方が儲かっている
という印象を持っています。
ベストなのは確定拠出年金でRS投資をすること。
非課税なので税金による棄損はなく、ファンドの信託報酬も低コスト。
RS投資にぴったりです。
【2つ目】 優位性
RS投資はトレンドフォロー型の機械的な投資法です。
なので、この投資法が世間に広まってしまうと優位性がなくなり、儲からなくなってしまう懸念があります。
私の考えとしては、優位性は強固なのではないか、と考えています。
株式市場というものは、上がりだすとお金が集まってきてどんどん上がる、下がりだすと奈落の底まで下がるものです。
そういう特性があるので、トレンドが失われにくい性質を根本的に持っているのかな、と。
少なくとも、デイトレードにおける優位性のように、真似されるとすぐに失われるものではないと考えています。
なお、RS投資を公開した市原ブログでも、優位性について触れられていますので紹介しておきます。
今まで見てきたように、単純なBUY&HOLDより明らか投資成績は良さそうです。
でも、この投資にデメリットはないのでしょうか?
今回はデメリットを検証していきましょう。
【1つ目】 税金
RS投資は頻繁とは言えないまでも、それなりに売買をする投資法です。
売却時に利益があると税金を取られる。
税金でパフォーマンスを棄損されることは間違いありません。
その2で示した運用成績のグラフですが、実は税金は考慮していません。
税金を考慮した運用成績のグラフにしたかったのですが、複雑になってしまい断念しました。
誰かexcelマスターの方お願いします。
ただ、グラフにする前の運用成績表を見る限り、
税金を取られてもRS投資の方が儲かっている
という印象を持っています。
ベストなのは確定拠出年金でRS投資をすること。
非課税なので税金による棄損はなく、ファンドの信託報酬も低コスト。
RS投資にぴったりです。
【2つ目】 優位性
RS投資はトレンドフォロー型の機械的な投資法です。
なので、この投資法が世間に広まってしまうと優位性がなくなり、儲からなくなってしまう懸念があります。
私の考えとしては、優位性は強固なのではないか、と考えています。
株式市場というものは、上がりだすとお金が集まってきてどんどん上がる、下がりだすと奈落の底まで下がるものです。
そういう特性があるので、トレンドが失われにくい性質を根本的に持っているのかな、と。
少なくとも、デイトレードにおける優位性のように、真似されるとすぐに失われるものではないと考えています。
なお、RS投資を公開した市原ブログでも、優位性について触れられていますので紹介しておきます。
必見!レラティブ・ストレングスの驚くべき検証結果から該当部分を抜粋
「12ヶ月移動平均+3-6-12ヶ月レラティブ・ストレングス投資」を公開し、多くの人がこの投資法を実践した場合、この投資法の有効性が失われる、と考えていたからです。
しかし、その考えを改めることにしました。
考えを変えた一つ目の理由は、定量的検証の結果、多少の人がこの投資法に追随したとしても、有効性は失われないという結論を得たからです。
そして二つ目の理由は、リチャード・デニスの次の言葉を思い出したからです。
トレードのルールを新聞に公表したとしても、誰もその通りにやらないだろう。
この記事を読んだごく一部の人だけしか実践しないのであれば、この投資法の有効性は失われず、忠実に実践するごく一部の人に富をもたらすことでしょう。
(続き)
メリット、デメリットを踏まえ、AKIはインデックス投資の一部にRS投資を組み入れようと考えています。
ここからは、具体的な投資方法について、考えていきます。
私のインデックス投資は毎月の積立で行っているので、RS投資も積立投資とします。
積立投資であれば、使い勝手の面でETFではなくインデックスファンドを活用することになります。
インデックスファンド選びは資産規模とコストが重要
コストが安いものが良いけど、資産規模があまりに少ないものはファンドがなくなる可能性があるので、除外することにします。
また、ファンドのコストと言えば、信託報酬が注目されがちですが、RS投資はそこそこ売買をする投資法なので、売却時に徴収される信託財産留保額も重要になってきます。
モーニングスターのインデックスファンドまとめサイトを参考にして、ベストファンドを選んでいきます。
選考基準は、
1.信託財産留保額がない。
2.信託報酬が安い。
3.純資産額の大きいもの。
の3点です。
ファンド名、信託報酬、信託財産留保額、純資産額の順
国内株式 : eMAXIS TOPIXインデックス
0.43% (0.00%) 10,150百万円
先進国株式 : ニッセイ 外国株式インデックスファンド
0.46% (0.00%) 3,422百万円
新興国株式 : EXE-i 新興国株式ファンド
0.44% (0.00%) 1,044百万円
国内債券 : eMAXIS 国内債券インデックス
0.43% (0.00%) 6,678百万円
先進国債券 : 外国債券インデックスe
0.54% (0.00%) 3,072百万円
新興国債券 : SMT 新興国債券インデックス・オープン
0.65% (0.30%) 4,737百万円
先進国債券(為替ヘッジ有) : SMT グローバル債券インデックス(H有)
0.54% (0.05%) 266百万円
新興国債券(為替ヘッジ有) : Funds-i 新興国債券・為替ヘッジ型
0.65% (0.30%) 2,130百万円
国内REIT : ニッセイ Jリートインデックスファンド
0.39% (0.00%) 3,346百万円
先進国REIT : ニッセイ Gリートインデックスファンド
0.53% (0.00%) 1,378百万円
市原ブログでは、投資対象に「債券(為替ヘッジ有)」はありません。
しかし、リーマンショック時は海外資産は為替によるダメージもかなり受けています。
AKI的にはリスク管理の1つとして取り入れてみたい商品なので、投資対象とすることにします。
現在のインデックス投資の取り組みは、
・バランス型ファンドに2万円
・インデックスバリュー投資に4万円
を毎月積み立てています。
ここから組み替えて、来月からは
・BUY&HOLD投資:2万円(バランス型ファンドを利用)
・インデックスバリュー投資:2万円
・レラティブ・ストレングス投資:2万円
という3つのインデックス投資法で市場の荒波に挑みます。
さあ、どの投資法が一番稼げるか?
Let's try !!
メリット、デメリットを踏まえ、AKIはインデックス投資の一部にRS投資を組み入れようと考えています。
ここからは、具体的な投資方法について、考えていきます。
私のインデックス投資は毎月の積立で行っているので、RS投資も積立投資とします。
積立投資であれば、使い勝手の面でETFではなくインデックスファンドを活用することになります。
インデックスファンド選びは資産規模とコストが重要
コストが安いものが良いけど、資産規模があまりに少ないものはファンドがなくなる可能性があるので、除外することにします。
また、ファンドのコストと言えば、信託報酬が注目されがちですが、RS投資はそこそこ売買をする投資法なので、売却時に徴収される信託財産留保額も重要になってきます。
モーニングスターのインデックスファンドまとめサイトを参考にして、ベストファンドを選んでいきます。
選考基準は、
1.信託財産留保額がない。
2.信託報酬が安い。
3.純資産額の大きいもの。
の3点です。
ファンド名、信託報酬、信託財産留保額、純資産額の順
国内株式 : eMAXIS TOPIXインデックス
0.43% (0.00%) 10,150百万円
先進国株式 : ニッセイ 外国株式インデックスファンド
0.46% (0.00%) 3,422百万円
新興国株式 : EXE-i 新興国株式ファンド
0.44% (0.00%) 1,044百万円
国内債券 : eMAXIS 国内債券インデックス
0.43% (0.00%) 6,678百万円
先進国債券 : 外国債券インデックスe
0.54% (0.00%) 3,072百万円
新興国債券 : SMT 新興国債券インデックス・オープン
0.65% (0.30%) 4,737百万円
先進国債券(為替ヘッジ有) : SMT グローバル債券インデックス(H有)
0.54% (0.05%) 266百万円
新興国債券(為替ヘッジ有) : Funds-i 新興国債券・為替ヘッジ型
0.65% (0.30%) 2,130百万円
国内REIT : ニッセイ Jリートインデックスファンド
0.39% (0.00%) 3,346百万円
先進国REIT : ニッセイ Gリートインデックスファンド
0.53% (0.00%) 1,378百万円
市原ブログでは、投資対象に「債券(為替ヘッジ有)」はありません。
しかし、リーマンショック時は海外資産は為替によるダメージもかなり受けています。
AKI的にはリスク管理の1つとして取り入れてみたい商品なので、投資対象とすることにします。
現在のインデックス投資の取り組みは、
・バランス型ファンドに2万円
・インデックスバリュー投資に4万円
を毎月積み立てています。
ここから組み替えて、来月からは
・BUY&HOLD投資:2万円(バランス型ファンドを利用)
・インデックスバリュー投資:2万円
・レラティブ・ストレングス投資:2万円
という3つのインデックス投資法で市場の荒波に挑みます。
さあ、どの投資法が一番稼げるか?
Let's try !!
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- テーマ:資産運用
- ジャンル:株式・投資・マネー
- カテゴリ:レラティブ・ストレングス投資
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