生活防衛資金の考え方
- 2014/12/30
- 16:42

投資を始める時に、よく言われるものの1つに生活防衛資金というものがあります。
失業や病気で収入が途絶えることがあっても、生活を守るために持っておくべきお金のことです。
生活防衛資金のことはこのブログで触れたことがないので、一度述べてみます。
1.必要額
生活防衛資金にはどれくらい必要なのでしょうか?
ネットでよく見かけるのが生活費の2年分というものです。
※ここで言う生活費とは、今までと同じ生活を送るのに必要なお金のことです。
純粋な生活費は言うに及ばず、税金や毎月の積立投資のお金まで、全ての支出を計算に入れておくべきだと考えています。
これは家族構成や就業環境、個人の考え方などで人それぞれでしょう。
慎重に考えたい人は2年分を確保した方が良いと思います。
私の場合は1年分を確保することを目標にしています。
※生活防衛資金は「もしも」の時のためのお金、いわば保険です。
保険はめったに活用されることはないため、保険が多くなればなるほど、資金効率は悪くなります。
自分の環境を考えた時、1年分もあれば十分と判断しました。
生活防衛資金は、生活をするために使うお金なので、総資産の何%といったものでなく、400万円といったような絶対額で確保するべきお金です。
そして、そのお金は預貯金や個人向け国債といったような換金性のある元本保障型商品で手堅く運用しなければなりません。
2.投資開始時期
投資開始時期と生活防衛資金の関係についても述べておきます。
生活防衛資金2年分を貯めてから投資をしろ、という意見を見かけたことがありますが、私はこれには賛同しません。
少なくとも、30才くらいまでの若い独身者であれば、生活防衛資金を優先する必要は全くないと考えます。
そう考える理由は2つ。
・守るべき家族がいない。
・生活防衛資金を貯めるのに、3年~5年はかかる。
守るべき家族がいないのであれば、自分一人がなんとかできれば良いわけで、小回りがききます。
また、生活防衛資金を貯めるのに3年以上をロスするのは、時間がもったいなさずぎる。
早く投資を行う方が、複利効果を得られやすいですし、投資の知識も早い時期に獲得できます。
生活防衛資金が貯まるまでは、投資との両刀積立でコツコツいきましょう。
私の場合、比率は単純明快に『生活防衛資金:投資=1:1』で積み立てています。
守るべき家族がいる人でも、投資を早く始めることで、たくさんの知識を得ることができますから、今すぐ投資を始めるべきです!
子供がいて生活防衛資金が不足している人は、比率を『生活防衛資金:投資=8:2』くらいに組めば問題ないでしょう。
3.無リスク資産との関係
生活防衛資金は元本確保型で運用するため、無リスク資産でもあります。
一方、投資資産の中でもアセットクラスの1つして無リスク資産を保有する場合があります。
この場合、生活防衛資金と投資資産の中の無リスク資産との関係はどう考えるべきでしょうか?
私の中では、生活防衛資金と投資資産の間で明確に線引きされているので、それぞれ別管理としています。
投資資産の中の無リスク資産は、リバランスにより明日にはリスク資産となる可能性があります。
そういった類の無リスク資産は、実質、リスク資産と同じです。
元本確保があやふやな無リスク資産をもって、生活防衛資金にするなどあり得ない話だと考えています。
男ならグダグダ言わないで、すっぱり切り分けることです!
※いや、女性も同じですよ~(笑)
以上、AKI流生活防衛資金の巻 でした。
(続き)
4.おまけ
私はバリュー投資家なので、単純なインデックス積立投資はしていません。
これは生活防衛資金でも同様でして、生活防衛資金が貯まったあとも、同じようにお金を積み立てています。
これはお買い得な時に投入するお金を確保するためです。
生活防衛資金は貯まっているので、現在は待機資金という名に代わって積み立て中です。
以前持っていた待機資金は、アベノミクスが始まる2012年12月に投入しており、運用成績の向上に寄与しました。
4.おまけ
私はバリュー投資家なので、単純なインデックス積立投資はしていません。
これは生活防衛資金でも同様でして、生活防衛資金が貯まったあとも、同じようにお金を積み立てています。
これはお買い得な時に投入するお金を確保するためです。
生活防衛資金は貯まっているので、現在は待機資金という名に代わって積み立て中です。
以前持っていた待機資金は、アベノミクスが始まる2012年12月に投入しており、運用成績の向上に寄与しました。
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